12月に入り、亀岡もすっかり冬の寒さを感じるようになりましたね。
年末の大掃除や、冬の観光シーズンに向けて、街全体が少し忙しくなる時期です。

株式会社ぎばさん(ワークスタジオ亀岡)では、地域の旅館様と連携した「施設外就労(清掃業務)」を行っています。

実は、この清掃作業。「ただ掃除をするだけ」ではありません。
一般就労を目指す方にとって、社会で必要な「仕事の基礎」を身につけるための最高のトレーニングになっていることをご存知でしょうか?

今回は、実際の作業風景(写真)とともに、この仕事で身につく「3つの力」をご紹介します。

■1. 手順を守る力と体力(マニュアルがある安心感)

広い大浴場の清掃と聞くと、「大変そう」「自分にできるかな」と不安になるかもしれません。
でも、大丈夫です。業務はすべて決まった「手順(マニュアル)」通りに進めます。


亀岡の旅館にて、浴室の床をデッキブラシで清掃する就労支援の様子

写真は、浴室の床をデッキブラシで磨いている様子です。

・どこから洗い始めるか
・どういう順番で進めるか

これらが決まっているため、「次はどうすればいいんだっけ?」と迷うことがありません。
体をしっかり動かして作業に没頭することで、働くための「基礎体力」と、決められたことを正確に行う「手順を守る力」が自然と身につきます。

■2. 「気づく力」と丁寧さ

次に見てもらいたいのが、こちらの写真です。
脱衣所のカゴを整頓している様子ですが、ただ置いているだけではありません。


脱衣所のカゴの向きを一つひとつ丁寧に揃える作業風景

カゴの向きや間隔を、きれいに揃えています。
お客様が気持ちよく使えるようにするための、この「あと一歩の丁寧さ」がとても大切です。

「ここが少し乱れているな」「こうしたら使いやすいかな」

そういった細部に気づく力は、今後どのような職種に就いたとしても、必ず評価される大きな武器になります。
ぎばさんでは、こうした細かい気配りもスタッフと一緒に練習していきます。

■3. 報告・相談とチームワーク

最後はトイレ清掃の様子です。
限られた時間の中で仕上げるためには、自分ひとりの判断ではなく「チームでの連携」が必要不可欠です。


手順を守り丁寧にトイレ清掃を行う様子。報告連絡相談の実践の場。

ここでは、支援員への報告だけでなく、旅館の一般スタッフの方と関わる場面もあります。

廊下ですれ違った際の挨拶や、「清掃入らせていただきます」といった声かけ。
実際の企業の中で、一般の従業員の方に混ざって作業をすることは、まさに「就職後の予行演習」です。

・緊張感のある現場での立ち振る舞い
・社外の方への適切なコミュニケーション
・相手に伝わる「報・連・相」の実践

これらを現場で経験することで、「一般企業で働くってこういう雰囲気なんだ」という具体的なイメージを掴むことができます。
もちろん、最初は支援員がしっかりフォローしますので、失敗を恐れずに「社会人としての練習」ができる貴重な環境です。

■まずは「現場」を見てみませんか?

・手順を覚えて、ミスなく動く
・自分から報告・相談ができる
・時間を意識する
・仲間と協力する

これらはすべて、一般企業が求めているスキルです。
清掃業務を通じて、少しずつ「自信」を積み重ねていきませんか?

「自分にもできるかな?」と思ったら、ぜひ一度見学にお越しください。
師走の活気ある現場で、あなたの新しい一歩をお待ちしています。